こんなとこにも内職シリーズ

2019.12.12 コラム

皆さんTANT(タント)という紙はご存知だろうか?

1987年に発売され、色数はなんと100色からスタート!

当時この紙を作るにあたり開発に携わったのは、昭和期を代表するグラフィックデザイナーの田中 一光(たなか いっこう)さん。
とにかく色に不自由しないファンシーペーパーを開発しようと始まったこのプロジェクト。
今回田中さんのお話は割愛させていただくが、様々な代表作を世に残された方だ。

当時のお話では、例えば赤色の紙を1色選定するのにも、100色の赤色の手漉き和紙を用意して、その中からこれだと思う1色を決めたらしい。
ということは100色を決めるに使われた色の数は、なんと1万色!!
タントはそんな中から厳選され選ばれた100色という事になる。凄まじい作業量だったに違いない!

話は変わるが、タントはイタリア語で「たくさん」という意味らしい。
また日本でも昔はたくさんのことを「たんと」と言っていた事からその名がついたようだ。

そんなタントという紙も時代と共に色数が増え、最近では150色まで増えた。
そして2019年11月5日新たに50色を追加して合計200色としてさらに色域が広がった。
今回色の監修に携わったのが、廣村 正彰(ひろむら まさあき)さん。
今回の色の選定は今のタントにはない色で、現在のトレンド色を中心に選んだようだ。

前置きが長くなってしまったが、そんなタントの新色が入った見本帳が先日手元に届いた。

こちらの中を開くとこんな感じ。

写真では分かりにくいが、実はこのカラー部分は全て紙のカット見本になっていて、手作業で貼られている。
大きさは14×22mm角の小さな紙の破片で、
糊が付いてなければ息で簡単に飛んでいってしまうサイズだ。

この破片をカットするだけでも大変そうだが、1冊仕上げるのに、色を間違えずに指定の場所に200色分貼る作業はとても骨が折れる作業だったと思う。

このように上記のような見本帳が作りたいけど、どこに頼めば良いか分からないとお困りのそこのあなた!
またタントという紙に興味があるそこのあなた!
一度弊社までお問い合わせください♪

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用紙:タント
メーカー:特殊東海製紙株式会社
住所:〒104-0028
東京都中央区八重洲2-4-1
ユニゾハ八重洲ビル 6F
TEL:03-3273-8510
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