紙で作った〇〇シリーズ

2020.10.1 コラム

和紙という言葉は西洋から入ってきた紙と区別をするために使われ出しました。
日本の紙という意味らしいです。
その当時、同じ紙とも言えど西洋のモノと日本のモノでかなりの部分が違っていたのです。
その中でも着目してほしい違いは、紙のつくり方です。
洋紙は短い繊維をシート状に敷き詰め固めてできています。
それに対して、和紙は長い繊維を絡めてつくられているのです。
作り方が全く違うんです。
☆手漉きと機械抄き手漉きの場合
楮(こうぞ)などの長い繊維だけを使うこともでき、前後左右様々な方向に揺することで何層にも繊維が絡み、高い強度を誇ります。

☆機械抄きの場合
機械で作られる洋紙と違い、横揺れを与えることにより絡みをつけていますが、前後左右とはいかず手漉きほど多層には絡みを作れません。
そのため手漉きのものより強度は落ちます。
また繊維が長すぎると抄くことができませんので、何かを混ぜ合わせたり楮よりも繊維の短い針葉樹のパルプを使う必要があります。

☆保存性
手漉き、機械抄きによる差はありません。
楮などの原料を用いることで、長持ちする和紙がつくれます。
実際に修復の現場では、機械抄きの土佐和紙が非常に認められていたりもするのです。

軽いこと、毛羽が発生しないこと、:紫外線を通しにくい。これらの特徴をいかしてつくられたコートです。
生地も綿と和紙を混紡したものを採用され
毛羽が少ないので、見た目の上品さとサラサラとした肌触りが好印象。
綿100%と比べると軽く、コートながら重さはわずか400グラムとの事です。
紙と言うイメージから中々考えにくい物が和紙にはある様です。