ハロウィン

2021.10.4 コラム

ハロウィンとは
実は、二千年以上もの歴史があるお祭りなのです。
長い年月を経て、ヨーロッパ各地そしてアメリカへと伝播し、宗教行事や各地の風習と複雑に混ざり合って発展していきました。

ハロウィンの習慣はいつから始まったのか。
由来は古代ケルト民族にあり、その起源は、紀元前のケルト民族にまでさかのぼります。
古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。
またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。
日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったのです。
その後ケルト民族はキリスト教化していきますが、祝祭の習慣は残り、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」を意味する「All Hallo」と定めたことから、その前夜=「All Hallo Eve」 が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったと考えられています。

ハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきます。人々は、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守りました。
現在の魔女や悪霊の仮装やメイクには意味がしっかりありました。

ちなみに
ハロウィンではカボチャがモチーフとして使われていますが、もともとはカブが使われていたそうです。
堤灯【ちょうちん】として誰でも手に入るカブをくり抜き使っていたのが起源とされています。
しかし、ハロウィンがヨーロッパから後にアメリカに伝わった際にアメリカではあまり馴染みがないカブからアメリカで生産量の多いカボチャに勝手に置き換えて変化したものだそうです。

今年のハロウィンも盛大に楽しむことは出来なさそうですが、
今年は週末のハロウィンなので、家族や身近な人とゆっくり過ごすハロウィンも良いんじゃないでしょうか。