時事ネタシリーズ(使い捨てカイロ)

2021.2.5 コラム

皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年の冬は暖冬だと言われますが、寒さが苦手な私にはつらい季節がやってきました。
休みの日はもっぱらコタツの中で過ごす今日この頃です。

そんな寒い日に欠かせない使い捨てカイロ。
私もよく使用しますが、使用後はごみ箱にポイッと捨てる方も多いはず。
実は、そんな使い捨てカイロも再利用方法がありました。

時事ネタシリーズ(使い捨てカイロ)

カイロの中にに入っている主な成分は、鉄粉、水、バーミキュライト、活性炭です。
カイロが発熱するしくみは鉄が空気中の酸素と結合して酸化鉄(錆びた鉄)になる際に出る熱を利用しています。
水は鉄粉が錆びる速度を速め、バーミキュライトは空気中の水分を取り込む保水剤の役目を、活性炭は空気を取り込み酸素の供給を促す役目をしています。

その成分である活性炭は皆さんご存知の通り、消臭剤にも使われていますよね。
例えば、使い終わったカイロをブーツや靴に入れることで消臭剤と同じ効果を発揮するのです!
また、バーミキュライトは空気中の水分を取り込む効果があるので、除湿剤の代わりにも使えます。
例えば、カイロをつるしてラックに掛けたり、クローゼットの中に置くことで空間の除湿が期待できます!

そんな使い捨てカイロの再利用方法を2点ご紹介しましたが、驚きの再使用方法で別の使われ方をしている企業がありました。 GoGreenGroup㈱という2018年に設立された企業で、使い捨てカイロを回収し、その加工したものでヘドロのあるような川や池や海をきれいにすることができるようです。カイロの中身である鉄を酸などと組み合わせてキューブ型に加工し、このキューブを汚染された池や川に投入すると、ヘドロに含まれる物質に働き掛けて水がきれいになるそうです。

動画がありましたので、ご紹介します。
https://youtu.be/bo6JPnGhg-E

容器に入っているヘドロが混じった汚れた水が、キューブを入れて数カ月経過すると、透明度が増していることが分かります。
実際、ゴルフ場の池を使って実験を行ったところ、ヘドロが4分の1に減少したそうです。

GoGreenGroup㈱は過去何度か弊社のコラムでもご紹介している国連目標のSDGs(14:海の豊かさを守ろう、15:陸の豊かさを守ろう、17:パートナーシップで目標を達成しよう)の3項目達成に取り組み地球環境を改善し社会貢献、地球への感謝と恩返しを目指されています。今は4年後の大阪万博までに大阪湾をきれいにするため、全国から使用済みカイロを集めているそうです。今後はコンビニ店などにボックスを設置し、さらに回収を進めていくそうです。

いかがでしたでしょうか?
使い捨てカイロにも色々再利用方法があり簡単なので私もやってみようと思いました。
使い捨てカイロを普段ご使用される方もすぐにゴミ箱には捨てずに、一緒に地球環境改善の取り組みに参加されてみてはいかがでしょうか。